公開(kāi)日:2025年01月06日
最終更新日:2025年01月09日

目次

1 低血糖とは？なぜ良くないの？1.1 血糖値が正常範(fàn)囲より低くなる「低血糖」1.2 低血糖が體におよぼす影響2 低血糖はどのようなときに起きやすい？3 低血糖のおもな癥狀3.1 血糖値の目安と低血糖の癥狀4 低血糖になったときの対処法4.1 本人の意識(shí)がはっきりしている場(chǎng)合の対処法4.2 重癥の低血糖で意識(shí)がもうろうとしている場(chǎng)合4.3 注意點(diǎn)5 低血糖を起こさないために心がけること6 低血糖のリスクを避けて血糖値を下げたい方のオンライン診療

低血糖とは？なぜ良くないの？

血糖値が正常範(fàn)囲より低くなる「低血糖」

「血糖値」とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことです。健康な人の場(chǎng)合、空腹時(shí)の血糖値は70～110mg/dL程度です。

ブドウ糖は體內(nèi)でエネルギー源として利用されますが、インスリン（糖の代謝をコントロールし、血糖値を一定に保つホルモン）がうまく作用せず、血糖値の高い狀態(tài)（高血糖）が続くと糖尿病と診斷されます。

一方、「低血糖」とは、血糖値が必要以上に低くなった狀態(tài)です。
低血糖とされるのは血糖値がおよそ70mg/dL以下になった場(chǎng)合ですが、もともと血糖値が高い場(chǎng)合や、何らかの理由で血糖値が急激に下がった場(chǎng)合は、血糖値が70mg/dL以上でも低血糖の癥狀があらわれることがあります。

低血糖が體におよぼす影響

低血糖を放置すると、エネルギー不足から生命に危険がおよぶこともあります。

それほど重癥ではない場(chǎng)合でも、倦怠感から日常生活が制限されたり、物事に対する意欲が低下したりするため、生活の質(zhì)（quality of life：QOL）が低下しがちです。

また、血糖値が下がると、反射的に血糖値を上昇させるホルモンの分泌量が増えるため、高血糖を助長(zhǎng)するおそれがあります。

さらに、重癥な低血糖発作が頻繁に起こると心血管疾患（不整脈や狹心癥、心筋梗塞など）の発癥?悪化をまねきやすく、認(rèn)知癥の発癥リスクが高くなることも報(bào)告されています。

低血糖はどのようなときに起きやすい？

糖尿病の方の低血糖は、薬と食事療法?運(yùn)動(dòng)療法のバランスがうまく取れていないときに起きやすくなります。
原因として特に多いのは、以下のような場(chǎng)合です。

薬に関係する要因:薬を飲み間違えた?薬の量を間違えた?薬を飲むタイミングや打つタイミングが食事のタイミングとズレた?処方変更があった（薬の量が増えた?薬の種類が変わった、など）?インスリン注射の打つ場(chǎng)所を変えた 食事に関係する要因:食事の時(shí)間がいつもと違った?食事（特に炭水化物）の量が少なかった?飲酒した 運(yùn)動(dòng)に関係する要因:激しい運(yùn)動(dòng)をした?長(zhǎng)時(shí)間運(yùn)動(dòng)した?空腹時(shí)に運(yùn)動(dòng)した その他:肥満を改善して薬の必要量が減っていた?殘業(yè)時(shí)間が長(zhǎng)かった

低血糖のおもな癥狀

血糖値が低くなると、血糖を上げるためのホルモンが分泌され、ホルモンの働きで手足の震えや動(dòng)悸、冷や汗などの交感神経刺激癥狀があらわれます。

さらに血糖値が下がると、頭痛や目のかすみ、空腹感などの中樞神経癥狀があらわれ、意識(shí)低下や昏睡などに至ることもあります。

なお、繰り返し低血糖を起こしていると、血糖値が低くなっても自覚癥狀があらわれにくくなるため、血糖値がかなり低くなるまで低血糖に気づかないことがあります。

また、糖尿病が進(jìn)行して高度な神経障害があると、交感神経癥狀を自覚しないまま急に意識(shí)を失うこともあるため、より一層の注意が必要です。

血糖値の目安と低血糖の癥狀

低血糖になったときの対処法

低血糖は、初期のうちに適切な対処をすれば速やかに回復(fù)する場(chǎng)合がほとんどです。

ここでは、本人に意識(shí)がある場(chǎng)合の対処法と、重癥の低血糖を起こしたときに周りの人がやるべきことを解説します。
 

本人の意識(shí)がはっきりしている場(chǎng)合の対処法

冷や汗や動(dòng)悸、強(qiáng)い空腹感など低血糖が疑われる癥狀があらわれたら、すぐにブドウ糖を10g程度摂取してください。

ブドウ糖がない場(chǎng)合は砂糖を20g程度、あるいは糖分を含む市販の飲み物（コーラなど）を飲んでください。

15分ほど経っても癥狀が改善しない場(chǎng)合は、再度ブドウ糖や砂糖?糖分入りの飲料を摂取し、それでも低血糖癥狀が続く場(chǎng)合はすぐに醫(yī)療機(jī)関を受診してください。

重癥の低血糖で意識(shí)がもうろうとしている場(chǎng)合

重癥の低血糖になると、意識(shí)が低下してブドウ糖をうまく飲みこめないことがあります。このようなときに無(wú)理やりブドウ糖を口に入れると、誤嚥や窒息を起こすことがあるため、大変危険です。このような場(chǎng)合は、周りの人がブドウ糖や砂糖を少量の水で溶かし、唇と歯莖の間に塗りつけてあげてください。そして速やかに救急車(chē)を呼び、醫(yī)療機(jī)関へ搬送してもらいましょう。

もっとも、このような対応は知らないとできるものではありません。家族や職場(chǎng)の同僚など身近な人たちにも低血糖について理解してもらい、萬(wàn)が一に備えて対処をお願(yuàn)いしておきましょう。

注意點(diǎn)

低血糖は、いつ?どこで起こるかわかりません。外出するときは必ずブドウ糖を攜帯して、初期癥狀があらわれたらすぐにブドウ糖を摂取できるようにしておきましょう。

ちなみに、飴やチョコレートなどの菓子類は消化?吸収に時(shí)間がかかるため、低血糖対策には不向きです。また、人工甘味料を使用している飲み物や食べ物を摂取しても、血糖値を回復(fù)させることはできません。低血糖対策に最も効果的なのはブドウ糖ですので、常に持ち歩くようにしましょう。

なお、αグルコシダーゼ阻害薬（アカルボース、ミグリトール、ボグリボースなど）を服用している場(chǎng)合に低血糖が起きた場(chǎng)合は、必ずブドウ糖を摂取してください。αグルコシダーゼ阻害薬は砂糖などの多糖類の消化を遅らせて血糖値を抑える薬剤なので、低血糖時(shí)に砂糖などを摂取しても十分な効果が期待できません。

低血糖を起こさないために心がけること

低血糖を完全に防ぐ方法は、殘念ながらありません。しかし、低血糖を起こしにくくすることは可能です。以下のような點(diǎn)に注意して、低血糖を起こしにくい生活を心がけましょう。

規(guī)則正しく生活をする
→薬の服用タイミングと食事のタイミングがずれにくくなるため、低血糖予防につながります。 激しい運(yùn)動(dòng)?長(zhǎng)時(shí)間の運(yùn)動(dòng)?空腹時(shí)の運(yùn)動(dòng)を避ける
→運(yùn)動(dòng)時(shí)はブドウ糖の需要が高くなるため、低血糖を起こしやすくなります。 飲み薬の服用量?インスリンの投與量を勝手に変えない
→過(guò)量投與は低血糖につながります。
だからといって、低血糖を恐れて薬の量を減らしたり甘いものを食べ過(guò)ぎたりすると、十分な治療効果が得られなくなります。 低血糖を起こしたら、次回受診時(shí)に必ず醫(yī)師に報(bào)告する
→必要に応じて薬の処方內(nèi)容を変更し、低血糖予防につなげます。
食事や運(yùn)動(dòng)に関するアドバイスも行います。 血糖の自己測(cè)定を行う
→生活パターンと血糖値の変化を照らし合わせることで、低血糖を起こしやすい場(chǎng)面を把握することができます。

低血糖のリスクを避けて血糖値を下げたい方のオンライン診療

低血糖は放置すると命にもかかわりかねない癥狀ですが、ごく初期の段階で速やかに対処すれば大事に至ることはまずありません。
とはいえ、低血糖は糖尿病治療中のちょっとした體調(diào)変化やライフパターンの変化などでも生じることがあります。したがって、低血糖を起こさないためには、醫(yī)師と連攜して血糖値をきちんとコントロールすることが大変重要です。

血糖コントロールなどの継続的なサポートにおすすめなのが、オンライン診療です。
オンライン診療なら血糖コントロールがうまくいかない場(chǎng)合などにも気軽に受診でき、食事療法?運(yùn)動(dòng)療法に関する悩みも相談できます。當(dāng)院では糖尿病治療にともなう低血糖のご相談も受け付けておりますので、低血糖に不安がある方はぜひご利用ください。

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