首頁資訊抗酸化?抗菌作用だけではない緑茶カテキンの多様な作用

抗酸化?抗菌作用だけではない緑茶カテキンの多様な作用

來源：泰然健康網(wǎng) 時(shí)間：2025年06月21日 17:25

カテキンはポリフェノールの一種で、緑茶に多く含まれ、渋味の主成分でもある。緑茶は古くから體に良いとされてきたが、最近の研究でカテキンの持つ強(qiáng)い抗酸化作用や、抗菌?抗ウイルス作用が科學(xué)的にも証明され、さまざまな醫(yī)療に利用されるようになった。その他にも、抗動(dòng)脈硬化、脂質(zhì)異常の改善、內(nèi)臓脂肪の減少作用、血糖値や血圧の上昇抑制など、さまざまな効能が報(bào)告され、生活習(xí)慣病予防にも効果を発揮しそうだ。緑茶は正真正銘のスーパーフードというほかない。

緑茶に含まれるポリフェノールのカテキンには、抗菌?抗ウイルス作用があるという研究成果が相次いで発表されています。もともと緑茶は體にいいとされてきましたが、かつて私が勤務(wù)していた聖隷浜松病院では、非常に興味深い“治療法”が行われていました。メチシリン耐性黃色ブドウ球菌（MRSA）の働きを抑えるために、なんと緑茶が用いられていたのです。

患者の気道內(nèi)に緑茶を送り込んでいた

MRSAは黃色ブドウ球菌が耐性化した病原菌で、各種の抗菌薬に抵抗性を持ちます。この菌が高齢者など免疫機(jī)能が落ちた人の體內(nèi)に入ると肺炎や敗血癥など命に関わるような大きな病気になりやすいのです。院內(nèi)感染も引き起こしやすく、非常にやっかいな菌です。

聖隷浜松病院の看護(hù)師たちは喀痰からMRSAが検出された患者に対し、MRSA対策としてネブライザーを使って患者の気道內(nèi)にお茶を送り込んでいたのです。ネブライザーとは、喘息や気管支炎の治療のため、細(xì)かい粒子を噴霧して薬液を気管支や肺に到達(dá)させることを目的とした吸入器です。

看護(hù)師たちは経験的に、“お茶ネブライザー”が喀痰內(nèi)のMRSAを減少させる効果があると感じていたようです。しかしそこに科學(xué)的エビデンスはなかったので、実際にお茶ネブライザーが効くかどうか、臨床試験を行いました。1999年2月から同年7月までに、同病院の入院患者で喀痰検査でMRSAが検出された脳血管障害患者7人（平均年齢81歳）を?qū)澫螭趣筏?、カテキンを溶解した生理食塩水1?と去痰剤（塩酸ブロムヘキシン）1?の混合液を、患者が手に持って使用できるハンドネブライザーを使って1日3回×4週間吸入させたのです。7人中、保菌者は5人、感染者は2人いましたが、吸入開始4週間後の判定時(shí)、保菌者5人の中で3人に一時(shí)有効が認(rèn)められ（他の2人は無効）、感染者2人は保菌に移行したのです。

さらにパイロット試験を挾んだうえで、カテキン吸入によるMRSA除菌効果を、多施設(shè)共同ランダム化比較試験により検証しました?？μ丹镸RSAが検出された患者69人（平均年齢78歳）を?qū)澫螭趣?、カテキン吸入群（カテキン濃?.7㎎/?）と対照群（生理食塩水）にランダムに割りあて、ハンドネブライザーによる吸入1回2?を1日3回施行したのです。介入1週間後の菌數(shù)の減少?消失率は、対照群15％に対してカテキン群47％と、有意に高い結(jié)果が出ました。しかし菌の完全消失者數(shù)の比較では、対照群より高い傾向を示しましたが、有意な差には至りませんでした。

その後、MRSA以外のウイルス予防についても効能があるという基礎(chǔ)研究の報(bào)告が、相次いで出てくるようになりました。そこで行ったのが、カテキンとインフルエンザウイルスや急性上気道炎との関係についての調(diào)査です。

緑茶飲用習(xí)慣でインフルエンザ発癥率低下

2008年11月から2009年2月まで、靜岡県菊川市內(nèi)の小學(xué)校全9校の児童2663人を?qū)澫螭衰ⅴ螗暴`トを行い、2050人から回答を得ました（図1）。すると、週に3日未満しか緑茶を飲まない児童に比べ、3～5日緑茶を飲む児童ではインフルエンザを発癥する割合は37％減少、6日以上緑茶を飲む児童では40％減少していました。飲用習(xí)慣が、有意な差を生んでいたのです。また緑茶を飲む杯數(shù)についても調(diào)べたところ、1日の飲用量が1杯未満の児童に比べると、1～3杯の児童では38％減少、3～5杯の児童では46％減少しました。私たちの調(diào)査とは別に、2013年の中學(xué)生を?qū)澫螭趣筏糠钎楗螗昆嗷容^試験、2015年と2021年の成人を?qū)澫螭趣筏恳邔W(xué)調(diào)査など、國內(nèi)外で緑茶飲用習(xí)慣によるインフルエンザ発癥率低下が報(bào)告されています。

図1 緑茶の飲用習(xí)慣とインフルエンザ発癥との関連2008年11月～2009年2月、靜岡県菊川市內(nèi)の児童にアンケート調(diào)査を行い、2050人が回答。飲用習(xí)慣により発癥割合に有意差が出た。

飲用に加え、以前から靜岡県では緑茶でのうがいが推奨されてきました。ただしお茶ネブライザーを用いてMRSAを減少させようという行為と同じで、科學(xué)的なエビデンスはありませんでした。こちらについても科學(xué)的検証の必要性を感じ、特別養(yǎng)護(hù)老人ホームの入所者を?qū)澫螭?、緑茶カテキンのうがいと水だけのうがいを行ってもらい、インフルエンザ発癥割合を調(diào)査しました（図2）。124人の対象者がそれぞれ、カテキンのうがいをするか水のうがいをするか選択し、1日3回3カ月間うがいをしてもらったのです。結(jié)果、水うがいの群48人でインフルエンザが発癥したのは5人（10％）、カテキン群76人での発癥者は1人（1.3％）でした。実に約8倍の差がありました。ただしこの研究でカテキンによるうがいを選んだ人は、おそらく水を選んだ人よりも健康意識(shí)が高く、他の予防活動(dòng)もよりしっかりやっていたのではないかと推測されます。

図2 茶カテキンのうがいによるインフルエンザ予防効果：発癥割合の比較2004?2005年冬季のインフルエンザシーズンに、特別養(yǎng)護(hù)老人ホーム入所者124人に、カテキン群（カテキンによるうがい、カテキン濃度200?/?）か対照群（水によるうがい）を選択してもらい、1日3回3カ月間うがいを行った。インフルエンザの発癥割合は、カテキン群と対照群で約8倍の差が生じた。

そこで靜岡県立掛川西高等學(xué)校の協(xié)力を得て、本人と保護(hù)者の同意を得た308人の生徒を?qū)澫螭摔筏吭囼Yを?qū)g施しました。155人が緑茶で、153人が水でうがいをしたのです。登校直後、晝休み後、下校直前の毎日3回、90日間にわたってうがいを続けてもらいました。水でうがいをした153人のうち、うがい実施率が良好（75％以上）な106人においてインフルエンザが発癥した人は10人（9.4％）。緑茶でうがいをした155人のうち、同様にうがい実施率が良好な119人で発癥した人は6人（5.0％）という結(jié)果が出ました。

緑茶の飲用、うがいに加え、カテキンを含むサプリメントでも効能が認(rèn)められるだろうか。それを検証するために、試験的にサプリメントを作成しました。緑茶に多く含まれるうま味成分のテアニンというアミノ酸は、免疫の力を高めたり、睡眠の質(zhì)を高めたり、短期ストレスの軽減効果があるなどと報(bào)告されています。カテキンは378㎎（緑茶2～3杯分相當(dāng)）、テアニンは210㎎（緑茶10杯分相當(dāng)）とかなりテアニンの分量の多いサプリメントを作り、成人醫(yī)療福祉従事者200人に5カ月間にわたって摂取してもらいました。その結(jié)果、サプリメントを摂取した群のインフルエンザ発癥率は4.1％で、プラセボ（カテキンとテアニンが含まれていないカプセル）を摂取した群の13.1％に対して有意な減少が認(rèn)められました。ただしドイツでカテキンのサプリメントが販売されたときに、肝機(jī)能障害が出たという報(bào)告もあります。実用化する際には、含有量で注意が必要でしょう。

なぜ緑茶がインフルエンザ予防に効果があるのか。そのメカニズムに觸れる前に、インフルエンザウイルスについて説明します。

インフルエンザウイルスを阻害するカテキン

インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型（一部D型と呼ばれる）の3つの型があり、このうち人間への感染流行を引き起こすのは、A型、B型の2種です。いずれもエンベロープと呼ばれる脂質(zhì)性の膜で覆われた球形で、コアと呼ばれる中心部には8本に分節(jié)したリボ核酸（RNA）が核タンパク質(zhì)やRNAポリメラーゼと結(jié)合して、ウイルスリボ核酸タンパク質(zhì)（vRNP）と呼ばれる複合體を形成しています。また表面には、ヘマグルチニン（HA）、ノイラミニダーゼ（NA）という2種類の糖タンパク質(zhì)が、スパイク狀に突き出ています。HAは宿主細(xì)胞膜表面上のシアル酸という受容體に結(jié)合します。NAはシアル酸を破壊するシアリダーゼという酵素を活性化させ、後述するウイルスの出芽?放出に作用します。

インフルエンザウイルスが鼻や喉の粘膜に吸著すると、シアル酸とHAが結(jié)合して細(xì)胞內(nèi)に侵入。ウイルス膜と細(xì)胞內(nèi)のエンドソーム膜とが融合し、ウイルスの殻が壊れ（脫殻）、コアの遺伝子情報(bào)が細(xì)胞の中に入っていきます。その後RNAポリメラーゼによってウイルスゲノムの転寫および複製が行われ、再びウイルス粒子が形成されます。ここでNAが働き、シアリダーゼを活性化させてシアル酸を切り離すことで、新しいウイルスが宿主細(xì)胞の膜表面から出芽したうえで放出されるのです。放出された新しいウイルスは、また新しい細(xì)胞に取りついていく。これを繰り返すことで感染が広がっていくのです。

緑茶には主にエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートの4種のカテキンが含まれています。エピガロカテキンガレートが半分ほどの量を占め、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピカテキンの順に多く含まれています。4種のうちエピガロカテキンガレート、エピカテキンガレートに、インフルエンザウイルスの感染抑制作用があると確認(rèn)されています。

この2種のカテキンは、3つの機(jī)序でインフルエンザウイルスの働きを抑えます（図3）。

図3 緑茶カテキンのインフルエンザウイルス感染阻害作用インフルエンザウイルスが、①人の細(xì)胞に吸著、②脫殻し、コアの遺伝子情報(bào)を転寫?複製、③宿主細(xì)胞の膜表面に出芽し放出するという3つの機(jī)序で、カテキンが阻害する。

まずは吸著の阻害。カテキンには、インフルエンザウイルスのHAが宿主細(xì)胞膜表面上のシアル酸との結(jié)合を阻害する作用があるのです。緑茶によるうがいがインフルエンザ予防に効果があるというのは、この吸著を防ぐからだと考えられます。なお紅茶には酸化過程で生じるカテキン二量體であるテアフラビンというポリフェノールがあり、これもインフルエンザウイルスの吸著を妨げます。さらにカテキンには、細(xì)胞內(nèi)に入ったインフルエンザウイルスの脫殻や転寫?複製を阻害する作用があります。つまり細(xì)胞內(nèi)で新しいウイルスが作られることを防ぐのです。最後にカテキンには、NAによる出芽?放出を阻止する作用があることも報(bào)告されています。前述のようにウイルスは寄生する細(xì)胞の中に入り込んで細(xì)胞の栄養(yǎng)膜や遺伝子情報(bào)を使って複製し、外に放出されて別の細(xì)胞に入り込むことを繰り返すことで、感染を拡大させていきます。出芽?放出の阻害は感染を抑えることにおいて非常に重要で、実際にタミフルなど抗インフルエンザ薬は、NAによる出芽?放出の阻害をメインターゲットにしています。カテキンは、タミフルなどと同じ作用も持っているといえるのです。

また緑茶には、ストリクチニンというカテキンとは別のポリフェノールが含まれています。ストリクチニンはタンニンの一つであり、もともと抗アレルギー作用があるという報(bào)告がありましたが、インフルエンザウイルスの増殖阻害作用もあることが分かってきました。カテキンとは異なり、ウイルス膜とエンドソーム膜との融合を阻害することで感染を抑制すると考えられています。ただし緑茶內(nèi)におけるストリクチニンの量はそれほど多くはないので、それだけで予防効果を問うのは厳しいと思います。

さらに広がる緑茶カテキンの研究

緑茶のカテキンには、インフルエンザに限らず、急性上気道炎を引き起こす他のウイルスや菌にも効果があるという研究成果も出ています。また抗菌?抗ウイルス効果に限らず、以下のようなさまざまな効能が報(bào)告されています。まずは生活習(xí)慣病の予防です?？箘?dòng)脈硬化、脂質(zhì)異常の改善、內(nèi)臓脂肪の減少作用、血糖値や血圧の上昇抑制が挙げられます。また齲蝕（蟲歯）抑制、認(rèn)知機(jī)能低下の改善、抗炎癥、抗アレルギー、免疫機(jī)能賦活、さらには抗腫瘍、つまりはがんの進(jìn)行を遅くするという効能も基礎(chǔ)研究で多く報(bào)告されています。がんの研究については、緑茶には抗酸化作用があるという基礎(chǔ)研究が端緒になっています。疫學(xué)的に、5年、10年と長い期間にわたって緑茶を飲む習(xí)慣のある人が、將來がんになりにくいという調(diào)査はたくさん行われています。ただし実際に人間を?qū)澫螭摔筏縿磕埭摔膜い皮?、試験の実現(xiàn)が困難です。がん患者にがんの治療をせず、緑茶を飲む?飲まないだけで進(jìn)行について比較するのは、倫理的に厳しいからです。

がんに対する効能の試験は難しいので、がん細(xì)胞を攻撃するというナチュラルキラー細(xì)胞（NK細(xì)胞）とカテキンの関係についての臨床試験を行いました。靜岡市在住の65歳以上の方20人の協(xié)力を得て、市販の緑茶カテキン飲料（総カテキン量540㎎/350?）を2週間、毎日飲んでいただいたのです。NK活性を比較すると、介入前の平均が41.7％に対し、2週間の介入後は58.8％にまで上昇していました。ただしこの臨床試験では、飲まない人はどうだったかという検証をしていませんので、エビデンスとしては強(qiáng)くはありません。

緑茶と認(rèn)知機(jī)能についても、多くの基礎(chǔ)研究成果が発表されています。緑茶が認(rèn)知癥の要因とされるアミロイドβというタンパク質(zhì)の蓄積を抑えるという報(bào)告も出ています。そこで認(rèn)知機(jī)能低下の改善について臨床試験を行い、3カ月間の緑茶の摂取で認(rèn)知機(jī)能の低下を抑えることを立証できました。しかし認(rèn)知機(jī)能の低下は、そういう短い期間だけ抑えればよいというわけではありません。そのため1年間かけて調(diào)査をしてみたのですが、今度は緑茶を飲んでも飲まなくてもあまり差は出ませんでした。

最近、緑茶はペットボトルの市販品を飲むという人が多くなってきました。でも本來は、急須で淹れて飲むものです。その際に注ぐお湯の溫度は、飲む人が自由に選ぶべきでしょう。淹れるときにお湯が熱ければ熱いほどカテキンとカフェインは増え、渋味や苦味が強(qiáng)くなります。50～60°Cくらいに冷ましたお湯で淹れると、うま味成分であるテアニンや他のアミノ酸が多く出てきます。そのため緑茶はおいしくなり、安眠できたりストレスが軽減されたりしますが、感染癥対策として飲むのなら、熱いお湯でカテキンを引き出すほうがいいでしょう。

さて、世界中でパンデミックを引き起こした新型コロナウイルスについても、緑茶カテキンは効能があるという基礎(chǔ)研究の報(bào)告も出てきています。そこで昨年度の冬から新たな臨床試験を開始しました。緑茶うがいによる新型コロナウイルス感染癥予防効能の調(diào)査です。市販緑茶によるうがいを1日3回×12週間実施してもらうというものです。昨年度と今年度で、計(jì)1100人の參加が実現(xiàn)すると思います。果たしてどのような結(jié)果が出るか、楽しみです。

（図版提供：山田浩）

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